システム建築は、高い品質も建物が低いコストで建てられる、と注目されている工法です。ここではシステム建築に向いている建物の特徴と、施工事例を紹介します。
倉庫や物流センターは、商品を保管するだけでなく、発送までの作業を行うスペースを確保しなくてはなりません。そのため、できるだけ広いスペースを確保できる建物が求められるでしょう。システム建築であれば、様々な種類の部材が用意されているため、プレハブ工法など他の工法と比較すると無柱の大空間が叶えられます。また大規模な建物にも対応可能な工法なので、倉庫や物流センターに向いています。
工場は、製造する製品によって異なる生産ラインが求められます。フレキシブルな空間づくりをするために、鉄骨造が採用されるケースが多いでしょう。鉄骨造の中でも、低コストで設備投資を抑えられることから、システム建築が適しています。
事務所は外観デザインを重視したい、整った執務環境を用意したいなどの要望が多く、一見システム建築は適していないと考える人は多いです。しかし、実際にはシステム建築でも問題ありません。室内は在来工法と同じような内装工事を施すため、外部のみシステム建築を用いることで対応できます。
システム建築は安っぽい、デザイン性に乏しい…などというイメージを持つ人は多いのですが、実際には完成度の高い事務所に仕上がります。
上記以外にも、ホームセンターやスーパーマーケット、体育館、レジャー施設、屋内練習場など、大半の低層非住宅建築物に対応可能です。
愛知県にある東洋化学工業株式会社の本社新工場棟でシステム建築が採用されています。東洋化学工業株式会社は生産ライン機械に使用されている、シリコンゴム・ウレタンゴムなどを使用するゴムロール製品の生産や加工をしている工場です。
幅37.8m、奥行きは36mの室内無柱構造、カスタムタイプを採用。建物の左側は13m分張り出しており、屋根流れ形式の下屋を設けているのが特徴です。
岐阜市にあるボルダリングジムTEITEIは、ボルダリングを誰でも楽しめるようにオープンした施設です。長さ18m、幅15.3mの室内無柱構造、カスタムタイプを採用しています。正面が高軒となる片流れ屋根形式で、18mの長さにある鉄骨主柱間隔は、すべて6m間隔です。
建物用途別に「実績」「提案力」「サービス」の観点で、信頼できるシステム建築業者を選定しました。特に大規模なシステム建築において投資対効果を高めたい担当者は、業者選定の参考にしてください。
「システム建築」で検索上位20社および、「横河システム建築」「日鉄物産システム建築」「JFEシビル」加盟各社の各公式サイトにおいて、「倉庫」「工場・製造ライン」「介護福祉・医療施設」の各用途で、中四国における延床面積1000m²以上のシステム建築実績が豊富な建設会社より、設計・施工やアフターメンテナンス・フォローの記載が充実している3社を選定(2022年7月25日公式サイト調査時点)。
*2022年9月30日公式サイト確認時点(参照元:「シルバーエイジ研究所」https://www.daiwahouse.co.jp/business/silver/about/)