システム建築は、ある程度の仕様が決まっているものの、比較的自由度が高く希望に沿った建物が建てられる工法です。ここではシステム建築で2階建てを建てるメリットや施工事例を紹介します。
システム建築では、2階建ての建物を建てられます。同じ2階建てでも、一部分だけ2階を建てる「部分2階」と、1階と同じ面積分の2階を建てる「総2階」があります。
部分2階の場合は、平屋のシステム建築を建ててから、その中に架台を設けて2階にする、という方式を採用しています。一方で総2階の場合は、2階床の荷重によって変わります。荷重がそれほどない場合は、軒高の高い平屋のシステム建築に2階床を設置するタイプで対応。荷重が大きい場合は1階に在来の鉄骨を使用し、2階部分に平屋のシステム建築を乗せる形式で建築します。
もちろんどちらの場合でも、しっかりと耐久性を確保できるため、2階建てにすることで耐久性が劣る、無柱の大空間ができなくなる、という問題はありません。
屋根や外壁にはすべてシステム建築で使用する標準品を使用、屋根を支える部材や外壁を支える部材にも、システム建築の標準品を使用。2階建てであっても、システム建築としてのメリットを活かして建築を行います。
システム建築で2階建ての建物を建てることで、限られた土地でもスペースを有効活用できます。総2階にした場合は、平屋のシステム建築と比較すると倍のスペースが確保できるでしょう。
同じ階では音が響く、プライバシーが確保できないなどの理由で用途を分けるのが難しい…というときでも、階が変われば用途も変えやすく、複合的な活躍ができる空間を生み出せます。
よりニーズに合わせたシステム建築が叶えられるでしょう。
工場の2階建て部分を倉庫として活用しており、フォークリフトが動きやすい構造に設計。さらに材料が搬入しやすいように、トラックが直接アプローチできるようになっているのが特徴です。今後は2階部分にも印刷機械を入れて工場として使用することを想定しています。
DC+TC併用型の常温倉庫として使用している、2階建てのシステム建築。大型物流倉庫として問題なく稼働できるように、できるだけ柱がない大空間を確保することに成功しました。また機能面だけでなくデザイン面もこだわり、スタッフが出勤するのが楽しみになる空間を作り上げています。
1階部分は工場として、そして2階部分は休憩室や更衣室として使用し、従業員の働きやすさがアップ。労務環境が向上しました。
建物用途別に「実績」「提案力」「サービス」の観点で、信頼できるシステム建築業者を選定しました。特に大規模なシステム建築において投資対効果を高めたい担当者は、業者選定の参考にしてください。
「システム建築」で検索上位20社および、「横河システム建築」「日鉄物産システム建築」「JFEシビル」加盟各社の各公式サイトにおいて、「倉庫」「工場・製造ライン」「介護福祉・医療施設」の各用途で、中四国における延床面積1000m²以上のシステム建築実績が豊富な建設会社より、設計・施工やアフターメンテナンス・フォローの記載が充実している3社を選定(2022年7月25日公式サイト調査時点)。
*2022年9月30日公式サイト確認時点(参照元:「シルバーエイジ研究所」https://www.daiwahouse.co.jp/business/silver/about/)